139:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/19(土) 22:26:09.20 ID:mhjGCyBT0
球磨さんはそう言うと眉間の間を摘み、大きくため息をつく。ビンタされ、挙句の果てに馬鹿にされるのは意味がわからない。
いやわからなくないはずだ。自分の嫌な所は痛いほど知っているのだから。駄目な所はもうはっきりと分かり切っているのだから。
球磨さんは歩き始める。そして私が尻餅をつき、壁にもたれかかっている所までやってくると、私の目の前に同じく座り込む。そして赤く腫れ上がった頬に突然触れる。
提督「痛いんだけど」
そう私は言うが球磨さんは何の反応もない。無表情で、ずきずきと痛む頬を触り続ける。
球磨「痛かったクマか?」
提督「そりゃね。私も球磨さんを一発ぶん殴りたいくらいだよ」
球磨「そうかクマ」
そう言い終わると触るのをやめた。
私には球磨さんの考えがさっぱりわからない。
妹達の人間関係、もとい艦娘関係をどうでもいいといいながらしっかりと見守ったり、こうしていつまでも無表情で私を見据える。
球磨さんは何を考えているのだろう。その球磨さんの口はほんの少しだけ開き、静止する。
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