516: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/07/02(月) 18:36:53.35 ID:6oJ0bnNeO
「………ガサ、まさかあの事件も…!」
「そっかそっかー、さっきうっかり口滑らせちゃったね。
でもやっぱりそうだったかぁ、アレ提督が殺っちゃったんだ。ただ、『そう言えばあの日いなかった』って、電話しただけなんだけど。
517: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/07/02(月) 18:38:20.33 ID:6oJ0bnNeO
「……むぐっ!?」
「……………。
518: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/07/02(月) 18:39:25.36 ID:6oJ0bnNeO
ですが、私の中が水を打ったように静まり返ったのは…その言葉を聞いた時でした。
……これまでのガサとの記憶が、頭を巡ります。
楽しかった思い出や、いつもの日常…走馬灯と言う奴でしょう、それが次々巡っては消える。
519: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/07/02(月) 18:40:44.16 ID:6oJ0bnNeO
首を絞める意味は無い。手を汚す価値も無い。
この子の返り血なんて、浴びたくもない。
520: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/07/02(月) 18:41:24.39 ID:6oJ0bnNeO
521: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/07/02(月) 18:43:19.74 ID:6oJ0bnNeO
「…………。
………ふふ……あはっ…あはははははははは……。」
522: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/07/02(月) 18:44:17.38 ID:6oJ0bnNeO
『私は愛されたいだけのバカでした。
523: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/07/02(月) 18:45:23.88 ID:6oJ0bnNeO
遺書として残されていたメモは、真実を知る者にしか分からない内容で。
動機不明のまま、ガサの死は自殺として処理されました。
血が飛び散った壁には、いつか二人で撮った写真が飾られていました。
524: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/07/02(月) 18:46:23.55 ID:6oJ0bnNeO
こうして私の戦争は、終わりを告げたのです。
平和も取り戻し、新たな日々が始まる。
皮肉な事に、あの戦争で得た大切なものも確かにあった……それも最後は全て無くしてしまったけれど。
525: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/07/02(月) 18:47:38.31 ID:6oJ0bnNeO
今回はここまで。
次回、最終回を予定しています。
526:名無しNIPPER[sage]
2018/07/02(月) 20:40:14.11 ID:Rdp7Z60so
乙
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