516: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/07/02(月) 18:36:53.35 ID:6oJ0bnNeO
「………ガサ、まさかあの事件も…!」
「そっかそっかー、さっきうっかり口滑らせちゃったね。
でもやっぱりそうだったかぁ、アレ提督が殺っちゃったんだ。ただ、『そう言えばあの日いなかった』って、電話しただけなんだけど。
でも流石だね、そっちも気付くなんて。
確かにあのバラバラ事件も衣笠さんだよ?」
「……どうして…。」
「どうしてって?何も悪い事してないじゃん。
あのクソ野郎は天罰下しただけだし、提督だって犯罪隠して青葉と付き合ってた嘘吐きだよ?
あのヤリチンが死んだ時、スッキリしたでしょ?
提督も嘘吐きだから、通報しただけ。
青葉にはあんな奴いらないよ……ね?」
「…………!!」
その時私は、人生で最大の恐怖を感じたのです。
戦場のどんな敵よりも、死を意識したピンチよりも、何よりもおぞましいもの。
怪物としか言いようの無い、絶対的な狂気。
そんなものを感じさせる視線が、目の前の親友から放たれている。
その現実を前に、私は石のように固まってしまったのです。
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