士郎「……俺は、偽物なんだ」
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181: ◆026JPAkZvkOC[saga]
2017/11/11(土) 01:52:25.08 ID:etLuyLiK0

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気づいたら、マスターの夢は終わっていた。『キャスター』の目の前には、見慣れた衛宮邸の壁があった。

(ご主人様は……何故、人助けをしているのでしょう?)

以前マスターは、人助けをする理由として「正義の味方に憧れていた」と話していた。だから友達を助けるのは当然だ、と。
なら、今はどうなのか?憧れて「いる」ではなく「いた」なのは何か理由があるのだろうか……?

それから、その時にボソッと言っていた「偽物」という言葉も気になる。あれは心構えが偽物の正義の味方、ということなのか……?
……ただ、それでもやはり不自然だ。なぜやりたくもないことをやり続けているのだろう?誰も、彼に命令などしていないというのに……
何が、マスターをあそこまで駆り立てるのだろう?

今更になって、『キャスター』は自分のマスターのことを何も知らないことに気づいてしまった。


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