園田海未「私、園田海未は、高坂穂乃果と南ことりを愛しています」
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◆N2ciT2iELQ
[sage]
2017/03/30(木) 18:00:30.57 ID:y4VgxIfx0
穂乃果「…ねえ、穂乃果は海未ちゃんが憎いわけじゃないの」
穂乃果「傷ついたことりちゃんが心配で、なんとかしてあげたいの」
穂乃果「そのためには海未ちゃんと一度話をする必要があるって思ったの」
穂乃果「……それに、海未ちゃんも見えないだけできっと傷ついてるだろうから」
海未(穂乃果はこんな私のことも心配してくれるのですね)
海未「わかりました。ことりが強く求めない限り、今日はことりの家に行くのはなしにします」
海未(先週一週間、平日は全てことりの家にお泊りでしたからね。流石にこれ以上行くと変に思われます。ことりのために日を空けるべきでしょう)
穂乃果「うん。それともう一つ」
海未「なんでしょう」
穂乃果「今後絶対、ことりちゃんを傷つけるようなことはしないで」
穂乃果「…でないと穂乃果、海未ちゃんと友達でいられなくなる」
海未(穂乃果…)
穂乃果は厳しい声でそう言い放ったが、海未はそこに穂乃果の大きな優しさを感じ取っていた。
海未(貴女はこんな私を、まだ友達だと思ってくれている。ことりだけでなく、私のことも考えてくれている)
海未(ことりのことだけで手一杯だった私とは大違いです)
穂乃果「海未ちゃん、答えて」
海未「誓います。命に代えても」
ウミチャ-ンホノカチャ-ン
二人が振り向くと、遠くでことりが手を振りながら走ってくるのが見えた。
穂乃果「よしっ!」パシン
穂乃果が自分の両頬を叩く。
海未「穂乃果?」
穂乃果「堅苦しい話は終わり! いつもの私たちに戻ろっ!」
穂乃果はことりのもとに駆けていく。
穂乃果「ことりちゃーんおはよーっ!」
海未「……穂乃果、走ると危ないですよ」クスリ
海未(私の罪は消えない。……でも、今だけは、この三人で)
◆
海未の予想は外れ、ことりは今日一日海未に触れてこなかった。普通に会話をし、生徒会の仕事もいつも通りにやっているのだが、先週あった過剰なまでのスキンシップが見事に全て無くなっていた。
海未(穂乃果と昨日話したことが何かしら影響しているのでしょうか)
海未(なんにせよ、私はことりのそばにいて、ことりを守ります)
ことり「海未ちゃん、今日なんだけど、お母さんと一緒に夕食食べに行くから、お家デートは無しでいい?」
海未「はい、楽しんできてください」ニコッ
海未(ちょうどよかったです)
ことり「うん♪ 海未ちゃんもお稽古頑張ってね」クルリ
そう言うと、ことりは振り向いて海未のもとを去っていった。
海未(…先週であれば、手を握るなりキスをするなりしていたのに。少しさびしいですね…)
穂乃果「下校も一緒にしないだなんて、珍しいね」ヒョッコリ
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