園田海未「私、園田海未は、高坂穂乃果と南ことりを愛しています」
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◆N2ciT2iELQ
[sage]
2017/03/30(木) 17:58:55.92 ID:y4VgxIfx0
穂乃果「うん。だから約束するよ。どんな結果になっても、ことりちゃんを絶対に一人にしないって。また三人で笑い合えるようにするって」
ことり「……ありがとう」
ことり(でも、もうそれは無理だよ。もう私たちは昔のようには戻れない)
ことり(また三人で一緒にいられるようになっても、きっとそれは昔とは違う形)
◆
朝、登校の待ち合わせ場所近く
海未(穂乃果から『明日登校前に話したいことがあるから、十分早めに待ち合わせ場所に来て』というメールがありました)
海未(私はいつも十分前行動なので普段通りにいけば問題ありませんが…あのお寝坊さんの穂乃果が時間の十分前に来られるとは思えません)
海未(まあ、どうせ遅れるでしょうし、用件も大した内容ではないでしょう)
海未(後で改めて時間を設けて聞くとしましょう)
海未(それにしても、今日はことりが私の家まで迎えに来てませんでしたね)
海未(お付き合いするようになってから、毎日欠かさず来ていたのに)
海未(体調でも崩したのでしょうか。心配です)
「うーみちゃーん!!」
聞き慣れた声が、慣れない時間帯に聞こえる。
海未「…穂乃果。貴女がまさか遅刻せずに来るとは」
穂乃果「おはよう! 今日は穂乃果が一番乗りだね!」
海未「そうみたいですね。それで、話したいこととは?」
穂乃果「ことりちゃん来ちゃうといけないから、すぐに済ませるね」テクテク
海未「穂乃果…? そんなに近づかなくても」
バシ---ンッ
海未「へ…?」
頬に感じる鈍い痛みで、自分が平手打ちをされたことにようやく海未は気がつく。
穂乃果「全部聞いたよ。ことりちゃんから」
先程まで明るかった穂乃果の声が嘘であるかのような低い声で、穂乃果は海未に語りかける。
海未「……そうですか」
穂乃果「海未ちゃん。今日の夜、穂乃果の家に泊まりに来て。今日はお父さんとお母さんは温泉旅行に行ってて、雪穂は亜里沙ちゃんの家にお泊りでいないから」
穂乃果「二人で色々と話そう」
海未「駄目です。放課後はことりと過ごします」
穂乃果「ことりちゃんにまた乱暴するの?」
海未「…っ、ふざけないでください! そんなこと、死んでもやりません」
海未はその言葉が自身の本当の気持ちであると同時に、虚偽の事実であることも知っていた。最初にことりに乱暴したのは紛れもなく海未自身であることを、海未はいたく認識していた。
穂乃果「ふぅん。でもどちらにせよ駄目だよ。別に約束してるわけじゃないんでしょう? 誘われても今日は断って」
海未「それはことりが決めることです。ことりに誘われたら私はことりの元に行きます」
穂乃果「……海未ちゃん、ことりちゃんがどれだけ不安定かわかってる?」
穂乃果「昨日も海未ちゃんの話題が出ただけで暴れそうになって、なだめるの大変だったんだよ」
穂乃果「このまま毎日二人っきりで会い続けてると、きっとことりちゃんはおかしくなる」
海未「…」
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