園田海未「私、園田海未は、高坂穂乃果と南ことりを愛しています」
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◆N2ciT2iELQ
[sage]
2017/03/30(木) 17:57:50.27 ID:y4VgxIfx0
穂乃果(海未ちゃんの顔や首にあった痣は、そのときの…)
ことり「でも、海未ちゃんは何も言わなくて」
ことり「ことりがどんなことをしても、じっとまっすぐことりのことを見てくれて」
ことり「ことりが暴れるのに疲れちゃったら、ことりをぎゅっとしてくれて、頭をなでてくれるんだよ」
ことり「そしたらことりは落ち着いて眠れるの」
穂乃果「……」
ことり「海未ちゃんは優しいね。穂乃果ちゃんもそう思うでしょ?」
穂乃果「ことりちゃんだからだよ。海未ちゃんは確かに優しいけど、ことりちゃんにしているようなことは、他の人にはしない思う」
ことり「…そんなことないよ。海未ちゃんがもっと大切にしてる人、ことりは知ってるよ」
穂乃果「…? そんな人いるはずが」
ことりはぴしっと指を穂乃果に向け、穂乃果の言葉を遮る。
ことり「穂乃果ちゃんだよ」
ことり「海未ちゃんがことりを助けるのは、かわいそうだからだよ」
ことり「それも愛の形かもしれないけど、ことりが元気になったら、きっと少しずつ海未ちゃんは離れていってしまう」
ことり「永遠とは程遠い、儚い愛の形」
穂乃果「穂乃果は海未ちゃんに怒られてばっかりだよ。そんな穂乃果を海未ちゃんが好きだなんて」
ことり「大切だから怒るんだよ?」
ことり「穂乃果ちゃんより勉強ができない子だっているし、穂乃果ちゃんより太ってる子もいるし、穂乃果ちゃんよりだらしない子もいる」
ことり「それでも海未ちゃんは、穂乃果ちゃんだからなんとかしてあげたいと思ったんだよ」
穂乃果「それは、μ'sのために」
ことり「そうだね、μ'sのため。穂乃果ちゃんが作って、何よりも大切にしていたμ'sのため」
ことり「学校では弓道部に生徒会、お家では跡継ぎのためのお稽古。しかも成績は常に上位を保持。μ'sで一番忙しいメンバーだと思うよ?」
ことり「そこまで忙しいスケジュールを、文句一つ言わずに、穂乃果ちゃんと同じ夢を見るためにこなしていたんだよ、海未ちゃんは」
穂乃果「…海未ちゃんはとっても優秀だから、それぐらい楽勝なんだよ」
ことり「……もういいよ。それより、穂乃果ちゃんの気持ちはどうなの?」
穂乃果「穂乃果の?」
ことり「海未ちゃんのこと好き? 友達としてじゃないよ」
穂乃果「それは……」
ことり「きちんと考えて、答えを出してね。今までは考えなくてよかったかもしれないけど、もうそうじゃない」
ことり「海未ちゃんは女の子に恋しちゃう子で、男の人と同じように女の子を愛せちゃうから」
ことり「いままで『友達だから』で済んでたことが、これからは取り返しのつかないことになるかもしれない」
ことり「そうなる前に、穂乃果ちゃんなりの答えを出して、それを海未ちゃんに伝えてあげて」
ことり「穂乃果ちゃんには、ことりみたいにはなってほしくないから……」ギュッ
ことりが穂乃果の袖を握りしめる。
穂乃果「ことりちゃん…わかったよ。明日、海未ちゃんと会って話す」
ことり「放課後にゆっくり話すといいよ。ことり、海未ちゃんとはしばらく距離置くね。……なんだか疲れちゃったし」
穂乃果「……ねえことりちゃん、もし穂乃果が海未ちゃんのことを恋愛的な意味で好きだったら、ことりちゃんはどうするの?」
ことり「…わからない…でも、すっごく怖くなると思う。海未ちゃんと穂乃果ちゃんが一緒になって、ことりは一人ぼっちになっちゃうんじゃないかって」
穂乃果「…わかるよ。穂乃果も二人が付き合いだしたって聞いたとき、海未ちゃんとことりちゃんに置いてかれた気がしてたもん。寂しかった」
ことり「穂乃果ちゃんもなの?」
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