日向「神蝕……?」
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117:ヒヤコ ◆XksB4AwhxU[saga]
2017/04/05(水) 12:20:34.31 ID:pssxomK80

日向  「そんなに広くないな。どこかに出口が……、誰だ!」ブンッ

ボールペンを刀に変化させて構える。瓦礫の影にいた奴は「ひいっ!」と情けない声をあげた。
やがて出てきたニット帽に、オレはゆっくりと刀を下ろす。地面にへたりこんだ左右田の背中を、
「しっかりする!」と小泉が叩く。

小泉  「左右田と会う前に歩き回ってみたんだけど……出口っぽいものはなかった。
     広い道が一本あったけど、まずは合流しようと思って帰ってきたの。
     歩く間に敵にも合わなかったから、そんなに怖い蝕じゃないかもね」

日向  「危ないだろ。もし敵が出てきたら――「アタシは、それくらいしか役に立てないし」

小泉  「分かってるわよ。油断大敵、でしょ?」


一方、その頃。


霧切  「奥に行きましょう。そこに夢の主がいるはずよ」カッ

蝕の解析を終えた霧切が先に立って歩く。

西園寺 「さんせーい!ゲロブタの息で汚れた空気吸うのも限界きてたところだし、早く行っちゃおうよー!」

罪木  「あれ……?」

霧切  「どうしたの、罪木さん?」

罪木  「あ、あの赤い水……なんでしょう、かね……池、みたいに見えますけど……」

霧切  「さあ、手がかりがあるかしら?どうやら危険ではなさそうよ」

西園寺 「ふーん……じゃあ、あんたが行って調べてきてよ!」ドンッ

罪木  「へっ……きゃあああ!?」ドボーン

霧切  「罪木さん!……あなた、何を考えてるの?危険では"なさそう"というだけなのよ」

怒る霧切を、西園寺は反抗的な目で見上げる。そんな二人の後ろで、罪木がザバアッと上がった。

罪木  「ゲホッ、げほっ…!う、うっ…!」ビシャビシャ

霧切  「隔離型は3人1組でのクリアが絶対。罪木さんとの禍根は知っているけれど、
     協力してもらわなければあなたも死ぬわよ」

分かっているの?と問われて、西園寺は言葉につまった。居心地が悪そうに
もじもじと指を突きあわせる。

西園寺 「う……」

西園寺 「だって、だって、分かんないんだもん……どうやって接すればいいのかなんて……!!
     あんたとチームになるなんて、思ってなかった!!」

叫ぶなり、西園寺はくるっと踵を返して走っていく。
霧切は「使って」とハンカチを渡した。

霧切  「追いかけましょう。西園寺さんの座標はまだ近くにあるわ」

罪木  「は、はい!」



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