俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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904:1[sage]
2022/10/03(月) 22:30:53.51 ID:C6AJlavI0

幸いなことに途中で事故渋滞やトラブルに巻き込まれることもなく、俺たちを乗せた車はほぼ予定通りに空港の駐車場まで辿りつくことができた。

車が停止するや否や、シートベルトを外す手ももどかしく、急いで降りようとする俺の背中に落ち着いた声がかかる。

以下略 AAS



905:1[sage]
2022/10/03(月) 22:42:41.60 ID:C6AJlavI0

平塚「どうしたのかね、今更気遅れしたというわけでもあるまい」

ドアノブに手を掛けたまま、暫し躊躇する俺の姿を見て、平塚先生が促すように声をかける。

以下略 AAS



906:1[sage]
2022/10/03(月) 22:44:07.95 ID:C6AJlavI0
あと2回の更新で終わりです。ではではノシ゛


907:1[sage]
2022/10/10(月) 08:12:31.84 ID:4j2wPxKL0

成田国際空港は一日10万人の旅行客が利用し、空港関係者だけでも4万人の従業員がいるらしい。
空港のある成田市の人口が約13万人だそうだから、乱暴に言えば空港の敷地内には地方の中核都市の人口を越える人間がいる計算だ。
普通に考えても、その中からたったひとり、しかも俺のことを避けているかもしれない人物を見つけ出すというのは至難の業と言えた。

以下略 AAS



908:1[sage]
2022/10/10(月) 08:17:12.96 ID:4j2wPxKL0

空港ビルに足を一歩踏み入れた瞬間、空気が変わるのを肌で感じた。

清潔でモダンな内装。明るく柔らかな暖色系の照明に覆われた空間。磨かれた床に落ちる人々の影は常に忙(せわ)しなく行き交っている。
外国語と日本語を交えたアナウンスの反響する広大なロビーは、どこにいても異邦人といえる俺のようなぼっちでさえ、まるで遠い異国の地にひとり迷い込んでしまったかのような心細さと無力感を覚えさせた。
以下略 AAS



909:1[sage]
2022/10/10(月) 08:23:31.43 ID:4j2wPxKL0

「 ―――― ふぅむ。ここに来るのも小学校の社会見学以来かのう」

気が付くと俺の背後には、材木座がさも当たり前のような顔をして、ひっそり、いや、のっそりと付き従っていた。

以下略 AAS



910:1[sage]
2022/10/10(月) 08:26:31.82 ID:4j2wPxKL0

材木座「ときに八幡よ、風の噂で耳にしたのじゃが、お主、ここに誰ぞ人を探しに来たのであろう?」

八幡「 ……… まぁ、そうだな」

以下略 AAS



911:1[sage]
2022/10/10(月) 08:33:29.17 ID:4j2wPxKL0

材木座「されば八幡よ、これを機に我の秘密の一端を垣間見せるがゆえ、慄(おのの)いて平伏すがよい。実はこの伊達メガネ、伊達ではないのだ」

言いながら、メガネのブリッジを中指でくいと持ち上げて見せる。

以下略 AAS



912:1[sage]
2022/10/10(月) 08:55:56.94 ID:4j2wPxKL0

八幡「よし、んじゃ、とりあえずふたりで手分けして探すぞ。見つけたらすぐに俺のスマホに連絡 …… 」

非日常的な空間のせいかテンション爆アゲで厨二病全開の材木座を適当にいなし、本来の目的に取り掛かろうとポケットをまさぐる俺の手がそこではたと止まる。

以下略 AAS



913:1[sage]
2022/10/10(月) 09:06:19.37 ID:4j2wPxKL0

しかし、今のアナウンスで俺が空港内にいることが彼女にバレてしまった可能性がある。
そうなると、雪ノ下も警戒して呼び出しに応じてくれないかも知れない。

いっそこのままひとりで雪ノ下を探し続けるか、それともその前に材木座を回収すべきか迷っていると、
以下略 AAS



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