俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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707:1[sage]
2020/03/16(月) 21:19:46.91 ID:IsKPfli80

そういや前回この観覧車に三人で乗った時、由比ヶ浜が「観覧車の頂上でキスしたカップルは永遠に別れないんだって」とかなんとか、どこかで聞き齧ったような頭の悪そうなジンクスをさも得意げに披露してたっけか。

あの時は「いやそれ単なる吊り橋効果なんじゃねぇの?」と、鼻先で嗤って軽く聞き流していたのだが、改めて狭い空間にこうしてふたり、肩が触れ合わんばかりの距離で座っていれば嫌でも意識してしまう。

以下略 AAS



708:1[sage]
2020/03/16(月) 21:22:23.58 ID:IsKPfli80

雪乃「 ……… ごめんなさい。あなたの期待に沿えなくて」

窓の外を眺める俺に耳に、雪ノ下がぽしょりと呟く声が届いてきた。

以下略 AAS



709:1[sage]
2020/03/16(月) 21:23:57.90 ID:IsKPfli80

雪乃「けれど、あなたは本物。私には決してないものを持っている。揺るぎのない信念と、自己犠牲を厭わない高潔さ。そして最後には誰でも救ってしまう優しさ」

八幡「そ …… 」

以下略 AAS



710:1[sage]
2020/03/16(月) 21:26:10.35 ID:IsKPfli80

―――――― いや、多分それは違う。


彼女も俺と同様、自らの追い求めてやまないが、決して手にすることのできない“本物”の幻想を、他人の中に投影しているだけなのだ。
以下略 AAS



711:1[sage]
2020/03/16(月) 21:27:44.10 ID:IsKPfli80

昨年の夏休み明け、俺が入学式初日に巻き込まれたあの事故で、雪ノ下ただひとりがいち早く被害者と加害者という俺達の関係性に気が付いていながらも、ずっとそれを黙っていた事、そしてそれがあくまでも結果論に過ぎないとはいえ、彼女が俺たちに嘘をついていた、ということに対し、勝手に幻滅し、あまつさえ彼女を責めるかのような態度さえとってしまったことがある。

しかし、それとても本当のところは、俺の理想であり憧れでもある完璧超人であるはずの雪ノ下雪乃でさえも嘘をつくという、ごく当り前の現実を俺自身が認めたくなかったという、ただそれだけの理由に過ぎない。

以下略 AAS



712:1[sage]
2020/03/16(月) 21:30:34.69 ID:IsKPfli80

短くてスミマセンが、本日はこんなところで。

次回はもう少し早くなると思います。ではでは。ノジ


713:1[sage]
2020/03/31(火) 10:41:54.90 ID:Ls+QV4MJ0

雪乃「 ―――――― どうか、したの?」


気が付くと、俺の顔色の変化を察したらしい雪ノ下が心配そうに顔を覗き込んでいた。
以下略 AAS



714:1[sage]
2020/03/31(火) 10:43:58.64 ID:Ls+QV4MJ0

雪乃「そういえば、昨日は三浦さんと一緒だったみたいだけれど?」

少し気づまりになった空気を換えようとするかのように、雪ノ下の方から違う話題を振ってきた。

以下略 AAS



715:1[sage]
2020/03/31(火) 10:45:54.85 ID:Ls+QV4MJ0

雪乃「 ―――― 海老名、さん?」

だが、その名前を耳にした途端、雪ノ下が反応を示す。

以下略 AAS



716:1[sage]
2020/03/31(火) 10:48:20.61 ID:Ls+QV4MJ0

八幡「あの時は、その、悪かったな」

当時のことを思い出すと、今でも忸怩たる思いとともに、胸の奥が締め付けられるようにきりきりと痛む。
俺の軽率な行動のせいで、そうとは知らず危うくかけがえのない大切なものを喪いかけたのだ。
以下略 AAS



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