47: ◆637SXWkvW2[saga]
2017/02/05(日) 02:26:16.35 ID:yXowHRrC0
ロム爺「盗んだ徽章を返してもらうじゃと?」
桐生「ああそうだ」
ロム爺「そんなの返して欲しい言っても簡単に戻ってくるほど、容易い話ではないぞ?」
ロム爺「それにお前さんが買い取れるか…徽章となればそれなりの値打ちはするはずじゃ」
桐生「……あんた何を勘違いしているんだ」
ロム爺「あぁん?」
桐生「ハナっから交渉なんかするつもりはねぇ」
桐生「俺はな、その徽章を持ち主に返したいんだよ」
桐生「盗まれたモンを取り返す為に金を払うなんてよ…筋が通らねぇにも程があるだろ」
ロム爺「ではどうするんじゃ」
桐生「手荒なマネはしたくはないんだが…」
桐生「痛い目に合ってもらうしかないな」
ロム爺「…………」
桐生の意思を聞くや、巨人の老人は後ろを振り向き、なにやらカウンターの奥でゴソゴソと探し物をし始める
桐生「……」ゴクゴク
老人から殺気を感じ取る桐生だが、お構い無しに無防備に、老人から出されていた酒を飲んでいる
ロム爺「……」ギロッ
やがて老人は桐生の方を振り向く
その目は先ほどとは打って変わって、鋭く怒りに満ちていた
そして手には巨大なこん棒を持っていた
ロム爺「うおぉぉぉああ!!」
ボゴォォォン!!!
桐生「……っ」
老人はカウンター越しに、桐生に目掛けて巨大なこん棒を振り下ろし、酒を飲んでいる桐生の頭部を叩く
その勢いで、カウンターと桐生の座っていたイスは無残に破壊される
ロム爺「……フェルトはな、わしにとって孫みたいな存在じゃ」
ロム爺「フェルトに手を出すなら客人だろうが容赦せんぞ!!」
234Res/180.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20