■■「島村卯月、頑張りますっ」
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28:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/09(月) 00:14:10.24 ID:JSGxJH370
 その言葉で、理解しました。
 この人は、『島村卯月』にシンデレラガールの称号を与えた人だ。とっくに、違和感になんて気が付いていたんだと。
「私は……あなたが知っていた『島村卯月』じゃないんです」
「それでも、だ」
「プロデューサーさんは、私が何番目か分かっているんですか?」
「わからない。でも、違うんだろ?」
 その言葉に、私の中の何かが壊れました。
「なんでそんなに冷静でいられるんですか!!」
 なんで、なんで大切な人が居なくなったのに、平然としていられるんですか!
「『島村卯月』さんは、もう……」
「ああ、そうだよ。独り嘆いて自分もプロデューサーを辞められたら、楽だったよ」
 憐れむような言葉。それは、私ではなくて、自分自身に向けられたものなんだと思います。
「でもさ、君はそこに居るんだろ? 『島村卯月』はまだステージを降りてない。そこに居る以上、自分は島村卯月のプロデューサーじゃないといけない」
 自分は、『島村卯月』のプロデューサーであると言いました。
「それが、役割だからですか?」
 この世界で、『アイドル』の活動を再現するための存在、だと。
「ああ、役割だ」
 私は、その言葉を聞いて失望しました。
 この人も、管理された世界で役割を果たすだけなのだと。
 結局、何もない、私と同じなんだと。


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