27:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/09(月) 00:13:13.60 ID:JSGxJH370
◇◇◇
「プロデューサーさん!」
「卯月!?」
滅茶苦茶な私を見て、プロデューサーさんは目を丸くして驚きます。
「どうした、そんな恰好で……」
「聞いてください!!」
こんな大声、今まで出したこともありません。
「……プロデューサーさん……」
「……」
プロデューサーさんは、黙ったまま私を見つめます。
その真剣な瞳に、私は何を言おうか迷いました。いえ、そもそも最初から何も考えていなかったんです。飛び出した時から、何をするかわからなくて。
でも、ここに来ないといけないと思った。
「私は……『島村卯月』としてここに居ていいんですか?」
問いかけになっていない、酷い言葉だと思いました。でも、分かっていたんです。
「そうだな……君がそう望むなら……」
プロデュ―サーは、天井を仰ぎ見ます。
やがて、深く息を吐くと私に向かい直ります。
「休養前の『島村卯月』と違っていても、受け入れるだろう」
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