15:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/08(日) 23:59:49.79 ID:tTAn3URP0
絞りだした言葉を聞くと、フードの人は諦めたようでした。
「私は――」
そうして、ゆっくりとフードをめくりあげます。
そこにあったのは、見知った顔でした。何度も何度も、それこそ、生まれたから見続けた顔と瞳。
――『島村卯月』の顔が、そこにあったのです。
「この人は、『島村卯月だった人』ですよ。卯月ちゃん」
泣きそうな瞳と声でその人が『島村卯月』であると言います。
「ウ――」
嘘だと主張しようとしても、口は固まったまま動きませんでした。
頬に、何か水が伝わってきます。きっと、私の涙なんだと思います。
ああ……なんでしょうか。分からなかったことが、分かったような気がします。
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