908: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/05/06(月) 22:44:01.47 ID:kdA8uLchO
そのとき、社長室に誰が飛び込んできた。
全員の緊張感が瞬時に高まり、平沢は銃口を床に倒れ込んでいる銀髪に向ける。銀髪の人物は激しく息切れし頭を下げているので、銃口に気づいていない。
中野「アーニャちゃん!?」
中野がアナスタシアに気づき、入口にかけて行く。
中野「平沢さん、この子は味方だから」
平沢「協力者か」
平沢が銃口を下げる。
中野「どうしたんだよ、走ってきたのか、アーニャちゃん」
アナスタシア「ケイ……ケイはどこ……?」
アナスタシアはあたりを見回し、立ち尽くしたままでいる永井を見つけた。突然現れたアナスタシアに当惑した視線を返している。アナスタシアは中野に支えられ、なんとか身体を起こし、永井に歩み寄っていった。
アナスタシア「ケイ……」
永井「おまえ……」
アナスタシア「サトウはもう、IBMを、使えない……」
呼吸を落ち着かせることも忘れ、アナスタシアは途切れ途切れに切羽詰まった様子で話した。
もたらされた情報に永井が眼をみはらせる。
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