新田美波「わたしの弟が、亜人……?」
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833: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/03/24(日) 23:46:56.35 ID:6D6vTS+OO

永井「眼が見えなきゃいくら佐藤でも闘えないはず。だからリセットできない方法で資格を奪う……そこに勝機があった」

中野「じゃあなにをすればいい、永井」

永井「こっちは大勢、やつは一人でたいした武器もまだない。平沢さん! 無勢が多勢に挑むときのセオリーは!?」

『動向をつかまれないよう行動し、撹乱・奇襲を繰り返し徐々に戦力を削っていく。いわゆるゲリラ戦だ』

永井「だがいまセキュリティ・サーバー室はこっちの手中、佐藤の動きは掌握できる。警官・警備員を誘導、僕らも加勢し一気に強襲すれば……なんとか……」

中野「ゴリ押しじゃねえの!? それ」

永井「……戦略的ゴリ押しだ!」


永井は苦しげに押し通した。

さっきからスマートフォンが鳴っている。永井はいらだたしげに電話に出た。


『ケイ! ヴズルィーフ! ばくはつ!』

永井「まだ待機!」


乱暴に指示を出し、アナスタシアからの通話を一方的に切った。


下村「あ、いました!」

戸崎「永井! 佐藤がいたぞ! まだ同じ十階にいる」


セキュリティ・サーバー室のモニターに佐藤の姿が映った。戸崎は映像がどこから送信されているのかを確認し、無線に叫んだ。


『電力区画だ!』



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