74:名無しNIPPER[sage]
2017/04/03(月) 22:25:28.99 ID:rbYudfL80
その時だった。
北上が僕の手を引いた。
「提督」
目が笑っていない。
僕の反応よりも早く北上は僕を部屋の外へと連れ出す。
彼女は足を止めなかった。
「おい、何処へ!」
そんな言葉を出せることには、僕たちは船の廊下を長く歩いていた。
周りに人気はいない。
そんな中、北上は言う。
「…話がある」
語調が違った。
そのことが何を意味するのか、僕はわかりかねた。
北上は無表情のまま言う。
「提督、自前の艦隊を切り捨てろ。今なら全員沈められる」
「は?」
「深海よりのアレらが会敵すれば、間違いなく人型が増える」
「な…」
「その意味がわらないわけじゃないだろ?」
「待て」
僕は北上の肩を掴んだ。
「…まだ艦娘のうちに沈めろって言うのか」
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