39:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 20:22:30.11 ID:FmEABDeH0
北上はそこで一旦言葉を切る。
彼女は新品のタバコを取り出すと、宙に円を描きながら言った。
「奴だけの特殊技能であるってわけじゃないってことは、提督も知ってるでしょ?
ただ…そこまで全般理解できてた奴は少ないよね?って話」
「……軍規違反だ」
「でも事実だし。それにさ、誰かができることはルール化してあるのが、この世でしょ?
例えば艤装のプログラミングくらい、Cや論理回路を学んだ人間ならできるはずだよ。
けどまあ、プログラミングが出来て妖精のようなオカルトに明るく、でもって軍人で医学博士でなんてゴロゴロいないよ。
あと標準のコードが何処からでも理解しやすく、改変しやすい作りってもの想像できるけどね」
そこで北上は「後半は蛇足だったね」と付け加えタバコに火を付けた。
「…だが出来たんだろ」
「おっしゃる通り。前任者は、そのルールを作った側だったから全部出来た。
元医者。それも大本営の開発部署にいた男。妖精の技以外なら出来て当然とも言えるよね」
「そんなのが、なんで提督に?」
「知らない。それは本人しかわかんない」
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