18:名無しNIPPER[sage]
2016/12/29(木) 21:34:13.95 ID:DCQRcG4p0
インドで受けた電話に答えたがために、
奴は死んだ。それしか僕には分からない。
また興味もなかった。
ただ、それでも男を彼女たちは慕っていた。
今でもである。
別に彼女たちが誰を慕おうと勝手だ。
だが、犯罪者を慕われては困る。それが反逆者ならなおさらだ。
押し付けられた僕はたまったものではない。
けれども疑いようのない事実だった。
「……」
頭痛がした。
いつもの偏頭痛である。
キリキリと、胃も遅れて痛み出した。
僕は彼女たちのしたった人間を殺しているのである。
いつもその罪悪感が消えない。
痛み止めを何処にやったか?
僕は体を起こすと、薬を探してベッドから立ち上がった。
薬の量は増えるばかりだった。
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