15:名無しNIPPER[saga]
2016/12/29(木) 21:28:35.78 ID:DCQRcG4p0
きしむ扉を開け、軍服のボタンに手をやる。
しわにならないようにハンガーに引っ掛ける。
そのままベッドに倒れ込み、仰向けに汚れた天井を見る。
年季の入った天井のシミが笑い顔のように見えた。
自分が笑われた気になり、いい気はしなかった。
目を開いているのに、ぐるぐると不安が頭の中に渦巻いていく。
僕は目を閉じた。
キャリアとして最悪なスタートを切ったと言える。
不祥事の所為で底辺の提督として軍人人生を始めることになったからだ。
ただ僕は提督家業をこのまま終わらせることは考えていない。
最後まで戦うつもりである。
国のために、家族のために。
そう強く願った。だからこそ提督になった。
なにより逃げもせず押し付けられた艦隊を率いている。
その責任感から継続していくつもりである。
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