14:名無しNIPPER[saga]
2016/12/29(木) 21:26:57.32 ID:DCQRcG4p0
03
提督業を始めて最初に面食らったことはいくつかある。
中でも一番驚いたのは初期艦の不在であった。
共に成長していくはずの人材は回されず、
最終的に僕の元に新人は配備されなかった。
どんな手違いだと上層部を恨みもした。
が、思い当たる理由もあった。
それは僕が引き継ぎで提督でなったということである。
弁明をすると僕は正規の教育を受け、提督になった。
もちろん提督としての適正はある。
妖精が見え、軍人としての教育も受けている。
……だが、致命的に運がなかったらしい。
その引き継いだ艦隊が不祥事を起こしたのは半年前。
お陰で僕は経歴に泥を塗られたばかりか、
曰くつきのその艦隊を押し付けられる羽目になった。
そんな人間に、新兵を回すだろうか。
いやないだろう。
考えれば筋の通る話である。
普通の提督は、どんな生活をしているのだろうか。
そんなことを考えながら、僕は自室に戻った。
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