10:名無しNIPPER[saga]
2016/12/29(木) 21:12:45.76 ID:DCQRcG4p0
02
朝食をとると、僕は新聞片手に執務室に向かった。
一つ書類を処理してから、僕はコーヒー片手に新聞に目を通す。
俄然、深海との戦争は続いていた。
撃退のために人類がどれだけ金を撒いても、深海は海からやってきた。
新たな深海は新たな艦娘と同じだけ発見され、
決まりごとのように毎年大規模な海戦が勃発した。
僕はその中で、
その他の将校と同じように指揮をしていた。
毎日記録で誰かが死んでいた。
業務連絡を見れば明らかだった。
だが僕は死と隣り合わせの、そんなことすら出来なかった。
「渋い顔してどしたの?」
北上に声をかけられハッとした。
僕は新聞を置くと、彼女を見る。
いつの間にか執務室の中に彼女はいた。
執務室に繋がっている控え室から出てきたのだと思い出した。
それでもびっくりしたことに違いはない。
声には出さなかったが、顔には出ていたらしい。
まるで年頃の少女の顔をした北上は僕を覗き込んで言った。
「おー、どうした?>>8 北斗で負けたおっさんみたいな顔して」
「なんでもない」
「あそ」
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