勇者「救いたければ手を汚せ」 
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221:名無しNIPPER[sage]
2016/12/20(火) 01:03:40.96 ID:j0JKTrIWO

「待って、助けーー」

「嫌だね。ボクはこの人を助けるだけだ」

「西部が滅ぼうとボクが死のうと、この人だけは絶対に死なせない」

(お前に助けられるくらいなら、盗賊に助けられた方がマシだ)

懇願する魔術師の声を遮り、道化師は続けた。

「ああそうだ。一つ言っておくよ」

「お前はお前が思ってるほど大した人間じゃないし、お前が消えても何も変わらない」

ニ体のオークの影が魔術師と重なった。

その瞬間、道化師は街灯内部にある拳大の火元素供給結晶に向かって引き金を引いた。

光を放っていた火元素供給結晶が砕けると同時に爆発が起こり岩盤は崩落。

塞がれた道の向こう側からは、溢れ出た炎によって焼かれる魔術師とオークの叫びが聞こえる。



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