222:名無しNIPPER[saga]
2016/12/20(火) 01:07:22.44 ID:j0JKTrIWO
「いやぁ、助かったよ」
「彼女には、あの魔術師はボク等を守る為に戦って死んだって言っておく」
「勘違いするなよ? お前の名誉の為じゃない、彼女の心を傷つけない為だ」
「どんな奴でも、死んだら大抵は良い奴になれる」
「それがお前のような、鳴くだけで何の役にも立たない食えない豚でもな」
すっかり静かになった向こう側の魔術師に吐き捨て、背中から娼館主を下ろす。
まずは石蓋を開けなければならない。
錆びて朽ちているかに見えたが、そこまで強度は落ちておらず何の苦もなく登ることが出来た。
(あの化け物がいたら、このまま地下道に身を潜めるしかないな)
取っ手を掴み、音を立てぬよう用心してゆっくりと石蓋を開ける。
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