勇者「救いたければ手を汚せ」 
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220:名無しNIPPER[saga]
2016/12/20(火) 00:59:38.13 ID:vYhwAq/BO

「あ、あなた、自分が何をしたのか分かっているの!! 私はーー」

「うっせえんだよ豚が!!」

「あぎゃ!」

「お前のような屑女には這いつくばってる姿が似合ってる。ずっとそうしてなよ」

「わ、私がいなければ陣は起動しないのよ!? 西部が、自分達がどうなってもいいの!!?」

「煩い女だな。言っとくけど、お前に救ってもらおうなんてこれっぽっちも思っちゃいない」

「お前がどうなろうが、誰がどうなろうが知ったことじゃないんだよ」

魔術師の瞳が驚愕と絶望に見開かれる。

しかし、それでも尚も縋り付こうとする魔術師。道化師は躊躇いなく発砲、両脚を撃ち抜いた。

それと時同じくして、背後にあった銃撃の音がぴたりと止んだ。

残った兵士がやられたのか、残弾が尽きたのか。

ともかく予断を許さない状況に変わりはない。

道化師はその場に街灯を投げ出し再び走り出したかと思うと、梯子の手前で振り向いた。



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