146:名無しNIPPER[saga]
2016/12/06(火) 00:44:16.11 ID:uyYIQu6tO
戦友であり夫の友人、剣士。
命を賭して我が子を守護してくれた彼の魂も、今や絶望の内にある。
何よりもつらいのは、家族でありながら、母でありながら、何もしてやれないことだった。
何もしてやれないどころか、息子を苦しめる枷になってしまっている。
母である自分と、息子の思い人である王女が、我が子を苦しめている。
事実、数度の襲撃を受けた。
殺せたのにそうしなかったのは、勇者を苦しめる為に他ならない。
どんなに警備を固めようと容易く突破出来ることを証明し、勇者に強く示した。
その気になれば、いつでも殺せることを。
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