147:名無しNIPPER[saga]
2016/12/06(火) 00:45:51.05 ID:uyYIQu6tO
向こうはいつでも現れることが出来る。
しかし、此方には対抗する術がない。絶望は魔ではない。故に、感知すら出来ないでいた。
警護していた兵士達はいつ来るとも知れない絶望に怯え、日に日に疲弊していった。
それを見た時、彼女自らが警護の取り下げを願い出た。
彼等にも家族があり、守らねばならないものがある。それを思うと胸が痛んだ。
これ以上、家族の問題に巻き込むことは出来ない。助けてくれなどと、頼めるはずもない。
何をどうしようと、如何なる策を講じようと『誰もがしあわせな結末』など訪れはしない。
絶望は家族を引き裂いただけでなく、今や世界すら巻き込んでしまったのだから。
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