145:名無しNIPPER[saga]
2016/12/06(火) 00:42:59.12 ID:uyYIQu6tO
戦いでは済まない。二人は殺し合う。
どちらかがどちらかを滅ぼすまで、戦いは決して終わらないだろう。
これは逃れようのない事柄であって、決して避けられぬ未来である。
手にしたしあわせ、家庭の温かさ、果ては我が子さえも絶望に囚われ、夫を奪われた。
あの時、戦士が絶望に魅入られた時から、全てはこうなるように定められていたのだ。
憎しみや怒りよりも、何故私達が。と思わずにはいられない。
そして、今更ながら痛感する。
何と苛酷な運命を、業を、我が子に背負わせてしまったのだろうかと。
我が子に希望を託したと言えば聞こえは良いが、そんな綺麗なものではない。
息子に生きろと言うことは、父を殺せと言っているのと同義なのだから。
それが夫の望んだことだとしても、子を生かす為に決断したことだろうと、あまりに惨い。
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