紗南「仮面ライダーサナ」
1- 20
38:名無しNIPPER
2016/11/20(日) 23:13:03.43 ID:qJIGiTwi0
「…これから食べようって時に、失礼です」

ありすは不満そうだ、理由はそれだけではあるまい。
文香は神妙な顔をして言った。

「そんなこと言っちゃ駄目ですよありすちゃん、ファンの皆さんには、優しくしないと。
 皆さん、応援してくれてるんですから」

「それは、そうですけど…」

「アイドルの私たちが、不安そうな顔をしていては、ファンの皆さんも不安になってしまいます。
 私たちが笑顔でいることが、皆さんの笑顔に繋がるんです」

「だから…ほら、ありすちゃんも笑ってください。それは私の元気にもなるんですから…」

「…文香さん」

ありすは顔をあげた。
文香は、こめかみに指をあて、辛そうな表情をしていた。

「文香さん…?」

「…あ、いえ、すいません、少し頭痛が…」

「風邪ですか…!?」

ありすは慌てて椅子から立ち上がった。ガタタッ、と大きな音がなり、ウェイトレスが怪訝な顔でそちらを見つめた。

「いえ、そんなことは…先程まで何とも無か…つっ…」ドサッ

「文香さん!?」

文香はありすをなだめようとして立ち上がり、そしてそのまま床に倒れてしまった。

「文香さん!文香さん、しっかりしてください!」

ありすは文香の傍に駆け寄り、肩を揺すった。
しかし文香は辛そうな表情のまま、強く目を瞑ったままだ。

「文香さ…っ!」

そこでありすは見た、文香の白い首筋からオレンジ色の粒子のようなものが泡立つのを


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
94Res/101.58 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice