提督「…さぁ出撃してこい!」 曙「黙れクソ提督」
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673: ◆VENk5mkP7Y[sagesaga]
2018/01/05(金) 02:19:57.70 ID:YYdFGxTY0
ー食堂ー
天龍「ッ今こそ反旗を翻す時だ」
行くあてもなくさまよい、気づいたら私は食堂の前にいた。中から天龍さんの声が聞こえてくる。
天龍「大本営のやり方はずっと前から気に入らなかった。…そもそも、俺たちは望んで艦娘になったわけじゃねぇ。…家族を奪われ、艦娘になる以外の道を奪われ、それでも。この国のためだと信じて戦ってきた」
天龍「ッなのに、そんな俺たちから、あいつらは提督さえ奪っていった…!!」
天龍「許せるはずないだろう…!そのくせ、今度は提督のフリをして、俺たちを騙し、命令してきているなんて…!!」
五月雨「…」
入り口の前でたたずむ。
見なくてもわかる。
上ずった天龍さんの声。
…きっと彼女は泣いている。
瑞鶴「…でも。きっと私達の提督は…」
龍驤「大本営に謀反するなんてこと望んでない…とか言いたいんやろ?…でもな。…だったら」
龍驤「ッうちらはこの怒りをどこにぶつけたらええねん…!!」
場が静まりかえる。
みんな壊れてしまった。
提督がまだ生存していると盲信するもの。
提督の死を受け入れて、その増悪を誰かに向けるもの。
私はどうすればよかったのだろう。
…あの人はどこで間違えたのだろう。
大本営はなぜ、本当にあの人を殺してしまったのだろう。
考えて。
分からなくて。
私はそっと食堂を後にした。
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