志希「それじゃあ、アタシがギフテッドじゃなくなった話でもしよっか」
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66:名無しNIPPER[saga]
2016/12/30(金) 17:04:40.26 ID:OEZz3EVp0

きっかけは、家で着ていた白衣の裾に、淹れ立てのカモミールティーをこぼしたときのことだった。

寝不足のまま飲もうとしたのが誤りだったんだろうね。テーブルの上に置いたお気に入りのカップを持ち上げようとした矢先、それはするりと手元から滑りおちて、ぱしゃりとたちまちのうちに白い布に染みを作った。

以下略 AAS



67:名無しNIPPER[sage]
2016/12/30(金) 17:06:04.15 ID:OEZz3EVp0

がたり、と椅子から勢いよく立ち上がったアタシはそのまま急いでクローゼットから服を引っ張り出し、それから、厚手の帽子を深くかぶった。

――どうして、もっとはやく気づかなかったんだろう。

以下略 AAS



68:名無しNIPPER[sage]
2016/12/30(金) 19:40:36.36 ID:fu8PRhI8o
そうきたか〜


69:名無しNIPPER[sage]
2016/12/30(金) 21:18:46.05 ID:uQ0JXEnC0
新作きてた……
物語もいよいよ佳境かな、最後まで期待


70:名無しNIPPER[saga]
2017/01/14(土) 21:53:21.30 ID:Rj1CmDYx0

つまり、才能消失事件の真相とやらは、こういうことだったの。
アタシっていう人間は、その惚れ惚れする探究心から「一ノ瀬志希から才能を一切取り除いてしまう」ってことを考えてしまったんだよ。

ギフテッドが普通の人間になったら、なんてそんなことを考えて、ついには実現しちゃったんだよ。
以下略 AAS



71:名無しNIPPER[saga]
2017/01/14(土) 22:17:04.46 ID:Rj1CmDYx0

息を切らしてラボの前までやって来たアタシは、胸に手を置いていちどだけ深呼吸をした。
無理もないけど、扉にはDANGERと書かれた黄色いテープが張り巡らされていたね。

才能消失事件のすぐ後にアタシ自身が起こしたボヤ騒ぎのせいで封鎖されちゃったわけだけれども、合いカギをあらかじめ作っていたアタシにとって、その部屋に忍び込むことは造作もなかった。
以下略 AAS



72:名無しNIPPER[saga]
2017/01/14(土) 22:24:48.18 ID:Rj1CmDYx0

実をいうとね、アタシはラボに向かう途中ひとつの仮説を立てていたの。

一ノ瀬志希のことをいちばん知っているアタシが言うんだから、きっと間違いないんだろうけどさ。
アタシが何らかの形で“才能”を奪い去ったとして、それをそのままにしておくなんてことは、どう考えてもありえないってことなんだよね。
以下略 AAS



73:名無しNIPPER[sage]
2017/01/15(日) 15:18:09.58 ID:4Xj8oYnYO
待ってた


74:名無しNIPPER[sage]
2017/01/15(日) 16:10:29.11 ID:zAIvDTqvo
待ってる


75:名無しNIPPER[sage]
2017/01/16(月) 07:59:28.99 ID:RQMSA4/JO
よかった
落ちぶれて場末の飲み屋で歌うシキにゃんはい居ないんだね



76:名無しNIPPER[sage]
2017/02/01(水) 02:20:47.76 ID:2YsXYuNc0
更新まってるるん


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