志希「それじゃあ、アタシがギフテッドじゃなくなった話でもしよっか」
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51
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/11/28(月) 14:22:46.28 ID:4QC7f0vB0
――その日から、めまぐるしいくらいに時間は過ぎていった。
オーディションに向けた準備を着々と進めるために、これまで以上にレッスン量が増えた。
泣き言も言わず、アタシはがむしゃらにそれらすべてをこなしていった。
以下略
AAS
52
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/11/28(月) 14:34:14.25 ID:4QC7f0vB0
あんなプロデューサーでも、それだけされたら、やっぱり分かってしまうんだねー。
彼は彼で、極力アタシを気に掛けるのをやめたんだ。だからもう、誰がどう見てもアタシ達の関係は冷え切っていた。でも、そんなのは、ずっと前からなのかもしれないけどさ。
だけどね、彼は朝のモーニングコールだけはかかさなかったんだよね。あれだけ嫌いな彼の声も、電話越しだったら不思議と素直に「おはよう」って言うことが出来た。もしかすると、彼からの「おはよう」は、アタシにとってあんまり嫌じゃなかったのかもね。
以下略
AAS
53
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/11/28(月) 14:39:24.70 ID:4QC7f0vB0
『少女には才能があった。だから、物心がついたころには、勉強だって、スポーツだって、じぶんが興味を示したことは何だってできた。
ただ、まわりからその心を理解されないことに、もがき苦しんでいた。少女には分からなかった。みんなよりも先へ先へと前に進むたびに、みんなから取り残されていく不安感が、どうして積もっていくのかが、分からなかった。
以下略
AAS
54
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/11/28(月) 14:52:43.03 ID:4QC7f0vB0
はじめに台本に目を通したとき、そのストーリーが、まるでアタシのために作られたのかと勘違いして、すごくビックリしたっけ。だって、そう思ってしまうくらい、その女の子がいまのアタシに似ていたんだから。
でもね、女の子とアタシとでは決定的にちがうところがあったんだよね。
以下略
AAS
55
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/11/28(月) 14:56:32.31 ID:4QC7f0vB0
そう言えば、渡されたストーリーのなかで、ひとつだけ疑問点があったんだけどさ。
どうして、女の子はいちばん最後に“男の子のもとを去る”という選択肢を選んでしまったんだろうね。
以下略
AAS
56
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/12/01(木) 00:10:13.38 ID:lXX6xXzZo
まだかな
57
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/12/01(木) 07:19:57.79 ID:2gibj4oUO
苦しい
深い水の底に沈んだような息苦しさ
58
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/12/10(土) 10:50:29.71 ID:ydzgORf5o
まだ?
59
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/12/20(火) 01:43:50.62 ID:1n4SxxKCo
気長に待ってるよ
60
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/12/20(火) 01:46:50.16 ID:xR3xdteTo
待てますか?
61
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/12/20(火) 23:33:07.64 ID:MBetd8Ig0
ここ1月ほど何かを書ける状態ではなかったので、長らく英気を養っていました。完結に向けてがんばります。
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