志希「それじゃあ、アタシがギフテッドじゃなくなった話でもしよっか」
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116:名無しNIPPER[saga]
2017/03/10(金) 21:03:07.66 ID:prvI6nFf0

いつしか眠りに落ちてしまったアタシが目を覚ましたときには、もう朝が訪れていたの。

運転席にいた彼はとっくの昔に目を覚ましていてね。そんな顔を見て、アタシはゆっくりと体を起こしたんだ。

以下略 AAS



117:名無しNIPPER[saga]
2017/03/10(金) 21:31:07.31 ID:prvI6nFf0

さてさて。それじゃあ、ここからは“それから”のことを話そっか。

そうだね。まずはノートに貼られていた手紙について、先に話しちゃおうか。

以下略 AAS



118:名無しNIPPER[saga]
2017/03/10(金) 23:20:09.90 ID:prvI6nFf0

そんなことがあってから、いくらかの日が経って。アタシはオーディションにのぞんだんだ。
結果はおもしろいくらいに散々だったね。結構自分なりに頑張ったつもりだったんだけど、まあ、それも仕方ないことなのかもしれないね。

でもさ。そんなオーディションで、審査員の人たちは口々に不満を言ってきたんだけどね。そんな中で、監督だけはアタシに向かって「手を抜いているのかい」と言ったんだよ。
以下略 AAS



119:名無しNIPPER[saga]
2017/03/10(金) 23:33:46.97 ID:prvI6nFf0

――オーディション会場を飛び出した後、アタシは急いで彼のことを探したんだ。なんだか早く彼に会いたいって、そんなことばかり考えていたとおもう。

そのときはさ、なんだかいつもよりも胸が高鳴っていたような気がしたね。駆けだした足も止まらないくらいにさ。

以下略 AAS



120:名無しNIPPER[saga]
2017/03/10(金) 23:57:39.06 ID:prvI6nFf0

「あのさ」とアタシは言った。

「オーディションに落ちちゃったんだ。あんなに頑張ったのにさ。流石のアタシでも、ほんのちょっとだけショックだったよ」

以下略 AAS



121:名無しNIPPER[saga]
2017/03/11(土) 00:46:36.84 ID:skZVACF00

「――あの日。アタシは、たくさんのものを失った。これまではずっとそれを取り返そうと必死に生きてきたんだ。

それなのに苦労してようやく答えを見つけたときには、“元の自分に戻る道”と“今の自分に納得する道”という選択肢が、アタシの手の上には残ってたんだ。

以下略 AAS



122:名無しNIPPER[sage]
2017/03/11(土) 00:50:10.83 ID:BAgfcxhDO


素晴らしいSSだった、掛け値なしに
読ませる感じの文章が凄いね


123:名無しNIPPER[sage]
2017/03/11(土) 01:01:03.22 ID:skZVACF00
※誤字訂正

>>4
新しい自分に「ハロー」と挨拶したのは、着慣れた白衣で過ごすティータイムのときだった。 → 新しい自分に「ハロー」と挨拶したのは、着慣れた白衣で過ごすティータイムの時間だった。

以下略 AAS



124:名無しNIPPER[sage]
2017/03/11(土) 01:43:27.56 ID:ldjvR+7Do
乙乙
良かったよ


125:名無しNIPPER[sage]
2017/03/11(土) 01:48:46.34 ID:skZVACF00
さいごまで読んでくれた方、ありがとうございました。
また思いついた時になにか書きたいと思います。

前回 → まゆ「破ってはいけない3つの約束事について」

以下略 AAS



126:名無しNIPPER[sage]
2017/03/11(土) 01:53:13.95 ID:z+XYIJdA0
おっつん
才能にリハビリはないのだ


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