89: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/08/03(水) 21:50:10.83 ID:WQSn5+1no
●かくにん
カライモン「それで…私への要件と言うのは一体何なのだね?」
人目を避け…訪れた場所は、屋上。
ごうごうと鳴り響く風の中で、備え付けのベンチに座りながら…カライモンが本題を切り出して来た。
俺「なぁ…いつから気付いてたんだ?」
カライモン「いい加減…主語を付け給えよ、主語を。それでは、誰の事を言っているのか判らないでは無いかね」
俺「付けなくても判ってんだろ?ってか誰とか言ってる時点で、とぼけ切れてねぇよ」
カライモン「…良いから言い給えよ。私の想定の方が深かった場合、余分な事を喋る事になってしまうだろう」
俺「お前なぁ……まぁ良いわ。終焉を齎す者の干渉を受けた全部の事だ」
カライモン「カマ掛け…と言う訳では無く、確信を持っての質問のようだね」
俺「そー言う事だから、いい加減腹を探るような事は止めて本題に入ってくれ。で、いつからだ?」
カライモン「一番最初…と言う意味では、ライトブリンガー…ハル君との戦闘からだね」
俺「………ってそれ、お前が参戦してすぐじゃ無ぇかよ!何でその時点で気付いた事になってんだよ」
カライモン「前にも言ったが…信仰やそれに伴う勢力図が歪だったためだよ。見えない何かが存在している事は、容易に想定する事が出来た」
俺「…………」
カライモン「……それに」
俺「それに?」
カライモン「覚えているかね?あの時エディーも言っていただろう。私も特殊な資質を持っている…と」
俺「あぁ…そーいやぁそんな事言ってたなぁ」
カライモン「あれはどうやら…3つ目の核に属する魔力の事らしい。そして、更に付け加えるなら…」
俺「……まだあんのかよ」
カライモン「根幹を食らう竜の力に至っても…ディメンションスレイヤー同様の、二つの核の複合能力らしい」
俺「マジかよ。あぁでも、言われてみれば確かにそうだよなぁ…そう考えりゃぁしっくり来るわ」
カライモン「光と、例の三つめの核の複合………今更だが、イデアイーターとでも名付けておくか」
俺「それまた随分アレなネーミング…って、関係してるって自覚ある割にゃぁ余裕だなぁオイ」
カライモン「…と言う訳で、もし私が敵に回った際には遠慮無く全力でぶつかってくれ給え」
俺「いや、縁起でも無ぇ言葉を期待してる訳でもねぇよ。ってか、話を戻すが…確信したのはどの辺りだ?」
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