88: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/08/03(水) 21:26:50.94 ID:WQSn5+1no
●たいかは
俺「身体の方はどうだ?ちゃんと安静にしてるか?」
ユズ「あ、センパイ。お見舞いに来てくれたんッスね、ありがとうッス!」
まず訪れたのは…ユズの病室。
俺がユズに声をかけ、ユズがそれに応え………
その様子を、普段着と思われる服装のカライモンが見守っている。
俺「……普通の服も持ってたんだな」
カライモン「さすがにあの格好のまま病室まで行き来していては、目立って仕方が無いのでね」
俺「いや…服装だけ普通になっても、そのヘッドギア付けてたらどの道目立つよなぁ!?」
ユズ「あ、その事なら。仮面はここに来てから―――」
カライモン「それよりも、ここに来た以上は要件があるのではないかね?」
俺「普通に見舞いに来たって可能性は無いのかよ。まぁ…その通りなんだがな」
カライモン「で…その要件とは何だね?」
俺「その話はまた後で、二人だけの時に話させて貰うとするわ。んで…ユズの容態はどうなんだ?」
ユズ「あ、それなんッスけど…」
カライモン「幸運であり不幸…と言った所だな。ユズくんは、もう魔法を使う事は出来ない」
ユズの右手を見た限りでは…ライトブリンガーから、元に戻っては居る。
だが…過ぎた無茶をした代償は、決して安くは無かったらしい。
ユズ「最後の最後の戦いに参加出来ないのは悔しいッスけど…後悔はして無いッス」
カライモン「あぁ…あの時ユズ君が来てくれなかったら、今頃地球は宇宙の藻屑になってたろうしね」
俺「って事で…前回頑張った分、今回は俺に任せて休んどけ」
カライモン「おいおい。そこは。俺にでは無く俺達にだろう?」
俺「っと、そうだった…俺達に任せとけ。って事で、ちょっくらカライモンに話があるから借りてくぜ?」
ユズ「はいッス。お持ち帰りしないでちゃんと返して下さいッス」
そして…俺とカライモンは、ユズの病室を後にした。
…………ユズの…嗚咽と悔し涙を見ない振りをして………
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