29: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/06/21(火) 01:58:23.44 ID:sb64dYF/o
●ふたつめ
全てを事細かく伝えていると、時間が幾らあっても足りない…ので、途中をザックリと省略させて貰う。
あれから…具体的な状況は判らないが、銀髪の女性はウロボロスにより死亡。
コンピューターみたいな物に、予め人格をコピーしていたらしく…二次元の存在になりながらも、他の二人と共に研究を進めている。
しかし、3人とも肝心の成果は上がらないまま………次なる悲劇に見舞われる事になった。
黒髪の女性「……………」
金髪の女性「……………」
銀髪の女性「まさか…キミまでもがウロボロスに感染してしまうとはね」
黒髪の女性……その髪の根元が銀色に変色。ウロボロスの初期症状が現れてしまった。
金髪の女性「っ……セントラルの住人達はどうなっている!?」
銀髪の女性「上層の住人にも、感染者が数人…中層では既に7割が発症して………」
銀髪の女性は、その先を告げる事無く言い淀み…
金髪の女性「…………………」
金髪の女性もまた、その先を察したのか…押し黙る。
銀髪の女性「それともう一つ、悪い知らせなのだけど……ボクも、もうそろそろ限界が近いらしい」
金髪の女性「なん………だと…っ!?」
銀髪の女性「今のボクを形成している、このハードその物が…ウロボロスに感染してしまったらしいんだ」
黒髪の女性「でしたら、他のハードを………はっ…まさか………」
銀髪の女性「そう…既に他のハードもウロボロスに感染している。代用品はもう無いんだ」
金髪の女性「おのれ、ウロボロスめ!!くっ……所詮は我々の足掻きなど無駄でしか無いのか!何をしても無駄だと言うのか!?殺せ!いっそ一思いに殺せ!!」
絶望と怒りに打ち震える、金髪の女性。
机の上の機材を薙ぎ払い、壁を殴り付け……それでもまだ抑えきれない感情に、息を荒げ……
その瞳が、黒髪の女性に向いた所で、一旦動きが止まった。
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