19: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/06/20(月) 01:18:05.68 ID:m7uOCMAko
●おくのて
カライモン「…と言う訳で、奥の手を使ってさっさと決着をつけてしまいたい所なのだが……少々問題がある」
ユズ「問題って、どんな事ッスか?」
カライモン「これ…奥の手を発動させるためには準備が必要で。あと3分ほど時間を稼ぐ必要がある訳なんだが…」
レミ「あ………何か読めて来たかも」
カライモン「その間、私は無防備になってしまうため…虚獣からの攻撃を凌いで貰いたい」
俺「あぁ…やっぱそう言う展開か。って…攻撃を凌ぐために魔法を使うんなら、結局耐性を付けられちまうんじゃないか?」
ハル「そうですよね。だったら最初から私が……」
カライモン「まぁ、そう急いて事を仕損じる事も無い。彼なら出来る筈だ」
ハル「彼って………え、もしかして…」
カライモン「そう、全て彼にやって貰う。ディメンションスレイヤー無しで…ね」
俺「無茶言ってくれるなぁぁぁ!?」
カライモン「攻撃ならともかく、防御だけならばどうにかなるだろう?……と言って居る間にも、早速第一波が来たようだ。後は任せたよ?」
俺「って、そんな一方的に………あぁ、くそ!良いじゃねぇか!やってやるよ!どうなっても知らねぇかなら!?」
………と、勢いで引き受けてはしまった物の…俺の余力では、足止めする事さえ至難の業。
しかも、その手段は限られ…下手な事をすれば耐性を付けられてしまう縛りプレイ状態。
無理をすればディメンションスレイヤーを形成出来るのでは無いか、と試してみるも…やはり無理。
残された力で出来る事と言えば、ダークチェイサーの形成……だが、大した成果も望めないような状態では耐性の付けられ損。
しかし…俺はダークチェイサーの形成とディメンションスレイヤー以外の攻撃手段は持ち合わせて居ない。
そうして悩んでいる間に、虚獣から伸びた鞭のような刃が襲い掛かり……目前まで迫った所で………
俺「そうか…そう言う事かよ!」
攻撃ならともかく、防御だけならば―――……その言葉の意味を理解して、俺は行動に移した。
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