20: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/06/20(月) 01:36:33.84 ID:m7uOCMAko
●あしどめ
レミ「そっか!何も迎撃しなくたって、攻撃を防げさえすれば良いのよね」
すぐ目の前…停滞空間により極端に減速した、その刃を見据えながら……レミが声を上げる。
カライモン「うむ、そう言う事だ。ディメンションスレイヤーを展開する事は出来なくても、停滞空間を形成するだけの力は残っていた筈だからね」
魔法陣を展開するカライモンに対し、虚獣がもう一本鞭を形成して攻撃を行う……が、それも停滞空間により阻止。
攻め続ける事も引き抜く事も出来ないまま…鞭がアンカーとなって、虚獣の身体をその場に縛り付ける。
ユズ「でも…停滞空間に耐性を持たれたりとかは…しないんッスか?」
カライモン「100%無いとは言い切れないが…その可能性は極めて低いね」
ユズ「どうしてッスか?」
カライモン「停滞空間は、特定範囲内の時間…運動速度に干渉する空間だ。もしこれに耐性を持つと言うのならば、単純に今よりも加速する必要がある訳だが…」
俺「そんな事まで出来るってんなら、もっと前の段階で俺達の攻撃速度や防御に耐性を付けて加速してる筈…って事だ」
ユズ「成程…そう言う事だったんッスね」
カライモン「…と、おしゃべりをしている間に準備は完了だ。さぁ…そろそろこの戦いに決着をつけようでは無いか!」
ユズぶ一連の解説をした所で…ついに発動する、カライモンの奥の手。
皆が見守る中、黒い立体魔法陣が虚獣の身体を包み込み…それが中央に向けて収縮を行い―――
俺「って!オイッ!!地球上で何無茶苦茶な物を発生してくれちまってんだよ!?」
中央に発生した真っ黒な球体……光さえ飲み込む絶対的な重力の塊が、虚獣の身体を飲み込み始めた。
カライモン「いや…下手したら地球丸ごと滅ぼしかねない量の爆発物を精製しようとした君が、どの口でそれを言うのかね」
俺「ぐっ………」
カライモン「それに…君とは違って、その辺りの対策も込みでの発動だから心配は無用だよ。むしろ、そのために3分近い時間を要したのだからね」
俺「あぁ、そうか…ピンポイントで虚獣だけを吸い込めてんのは、そう言う事か」
カライモン「そう言う事だよ。まぁそのせいか威力も制限され、未だに吸い込みきれては居ないが……それでも尚、耐性は間に合うまい」
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