八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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420: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2017/08/11(金) 22:36:33.36 ID:JnIiLH7j0



と、今はそんな話をしてるんじゃなく。



凛「その、星井さんに言われたんです」

春香「言われた?」

凛「はい。……『プロデューサーのこと、本当に大切に思ってたの?』って」



その後の会話も含めて、大体のあらましを説明する。
話してる途中、天海さんはずっと申し訳なさそうな顔をしていた。



春香「ご、ごめんね! 美希がそんなこと話してたなんて…」

凛「いえ、良いんです。別に嫌なわけじゃなかったんで」



これは本当。
確かに凄い驚きはしたけど、言っていたことは、やっぱり向き合うべきことだから。



凛「なんていうか、再確認した気分です。私の気持ちを」



あの人と約束していなかったら、私はアイドルを続けなかったのか。

あの人がいなかったら、私はアイドルになっていなかったのか。

あの人が、結婚しよう、なんて事をもしも言っていたなら、私はアイドルを辞めていたのか。



そんな、誰に訊かれるでもない、誰に答えるでもない、自分への問い掛け。

それを、改めて訊かれただけの話なんだ。



凛「凄い人ですね、星井さん」



苦笑しつつ、素直に思ったことを口にする。
あんなことを面と向かって訊ける人は、中々いない。もちろん、良い意味で。

そんな私の様子を天海さんは少し意外そうな顔で見ていたかと思うと、不意に、安堵したかのように笑みをつくる。



春香「……なんだ」

凛「え?」

春香「もう、凛ちゃんの気持ちは決まってるんだね」





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