八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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378: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2017/08/07(月) 23:48:20.38 ID:ttV+FyVW0



楓「それに聞きましたよ?」

八幡「?」

楓「中学生の時、迷子のワンちゃんの為に学校をサボってでも探してたこと♪」

八幡「なっ!?」



思わず、驚愕で振り返りそうになる。いやそれだけはダメだ危ない危ない……ってかそうじゃなくて!



八幡「……もしかしなくても、早苗さんですか?」

楓「ええ。部屋で飲んだ時に、色々と」



やっぱりかー!
ってか、色々ってなに? 一体何から何まで話したんだあの人!?



楓「『あんだけ捻くれて斜に構えて性根が曲がりまくってるくせに、変なとこはビックリする程まっすぐなのよね』って、早苗さんが」

八幡「……それ、果たして褒めてるんですかね」



プラマイゼロどころか、マイナス要素の方が遥かに多そうだ。
……本当、昔から余計なことしか言わねぇな、あの人。



当時、たまたま飼い犬が迷子になって泣いている小学生の女の子に出くわした。
可哀想だねと言って慰める大人がいた。保健所に連絡を入れる大人もいた。

けど、自分で探そうとする大人はいなかった。

俺はその時登校途中だったが、何だか急に学校をサボりたくなり、家に帰るわけにもいかないので、何となく一緒に探した。ただそれだけ。


その時だ。あの、おせっかいで面倒な絡みをする婦警さんに会ったのは。






『なに、犬を探してる? だからって学校をサボっていいわけないでしょ!』


『仕方ないわね、もう。ほら、あたしはそっちの方見てくるから』


『え、なに? 一人で探すからいい? ……そういう時は、大人に甘えなさいっつーの!』






誰も頼んでもいないのに、自分がしたいからって余計なお節介を焼く。

本当に、変わらない。





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