八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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360: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2017/08/07(月) 23:25:50.07 ID:ttV+FyVW0



俺を含め一同、なんとも言えない顔になる。
なるほどな……早苗さんだけじゃなく、しっかり自分の醜態も含まれてたわけだ。

なんちゅーか、ちょっと申し訳なくなってきた。



早苗「トイレでゲーゲーいってる所に彼女が来てね。最初は背中をさすってくれてたんだけど、いつの間にかいなくなってどうしたのかなーと思ったら、隣で見事に、ね……」

輿水「フギャー! やめてくださいよ! そんなに事細かに説明しなくていいですから!」



もはや半泣きの輿水。これは確かにアイドルとして隠したいわな。……早苗さんはともかく。



幸子「……アリバイを確認された時、急にトイレで会ってないなんて嘘を振られるから、誤摩化すのが大変でしたよ」

早苗「いやーごめんなさいね。でもそういう意味じゃ、あたしと幸子ちゃんは共犯者だったってわけ。ああ、あと着替えの浴衣を貸してくれた仲居さんも」

八幡「そんな言い方だけカッコよくされても」



沈んだ様子の輿水に対して、快活に笑ってのける早苗さん。この人の場合本当に隠すようなことじゃなかったんだろうな。大方輿水に隠してほしいと言われ付き合ったのだろう。



幸子「うう……ボク、アイドルなのに…」

楓「大丈夫よ幸子ちゃん。あなたが思ってるよりも、うちの事務所のアイドルは吐いてるわ」

幸子「なんですかその嫌なフォロー……」



プロデューサーとしても本当にやめてほしい。頼むからそういうこと他所で言うなよマジで!



楓「でも、嫌な思いをさせてしまったのは事実ね。謝るわ」

幸子「……もういいですよ。ボクも、話したら少しスッキリしましたから」

早苗「文字通り、吐いたら楽になったってやつね!」

楓「ぶふっ」

幸子「もーうっ! 本当に悪いと思ってるんですかー!?」



そうして、部屋の中には笑い声が木霊する。

何とも微妙な真実ではあったが……とにもかくにも、こうして輿水(ついでに早苗さん)の身の潔白は証明された。……ある意味じゃ潔白とは言えないかもしれないが、とにかく武蔵を持ち出した犯人ではなかったことはハッキリしたと言っていい。

なんだか明かさなくていい謎を解き明かしてしまった感はあるが、まぁ、仕方ないな。





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