八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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◆iX3BLKpVR6
[saga]
2017/07/30(日) 22:11:15.33 ID:GkWVUZ420
楓「まず一つは、あまり考えたくない事ですが……」
八幡「……」
楓「……あまり、考えたくはない事なんですが…………」
八幡「分かりましたから進めてください」
あくまで仮定の話だってのに、自分の考えにそんなに落ち込まないで頂きたい。
楓「……既に無い、つまり飲んでしまったか、処分してしまったという可能性、ですね」
どんより、本当に、そんな事実を認めたくないという風に言う楓さん。
楓「ただあの暗闇の間だけで全て飲み干すというのは難しいと思うので、何かに移し替えたか……」
文香「水道に、流したとか……」
楓「……」
凛「ま、まぁ確かに、それなら中身の処分は楽かもね」
また楓さんの表情が哀しげになってきたので、凛が取り繕うように話を進める。
楓「……瓶の方も、ラベルさえ剥がしてしまえば恐らく分からないと思うわ。一階の厨房の近くの廊下に空瓶置き場があったから、あそこに置かれたら気付かないでしょうね」
文香「なるほど……確かに大広間からもそう遠くありませんね…」
ふむふむと、思案するように頷く鷺沢さん。まさにその姿はさながら安楽椅子探偵のようにも見える。
八幡「ただそうなってくると……」
楓「ええ。やっぱり、動機が分からないのよね」
そう、動機。これが一番の謎だと言ってもいいだろう。
移し替えたならまだしも、処分したとすれば本当に意味が分からない。もはやただの嫌がらせだ。普通に考えれば、そんな事をしたがる奴がいるとは思えないだろう。
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