八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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310: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2017/07/30(日) 22:14:57.39 ID:GkWVUZ420



楓「一応、動機についての予想は無いことは無いんですが……」

凛「そうなの?」

楓「…………」



視線を下げ、考え込むようにする楓さん。だが、すぐに顔を上げ笑みを浮かべる。



楓「まぁ、とりあえずそれは置いておいて、もう一つの可能性の話をしましょうか」

文香「……」 こくっ



神妙な顔つきで頷く鷺沢さん。

なんだかいつも以上に食い気味に話を聞いてるな。もしかして思った以上に推理している楓さんにミステリーを嗜む者として何か揺り動かされたのだろうか。その瞳には、心なし期待が見て取れる。



楓「もう一つは……隠し持っている、という可能性です」

凛「隠し持っている……?」



楓さんのそのシンプルな言葉に、少し拍子抜けしたように反芻する凛。



凛「それは、そうかもしれないけど……でも、殆どの場所は探したよね?」



凛の言い分は最も。さっきも言った通り、昨日、今日と、俺たちは探せる場所は粗方探し尽くした。



楓「ええ。でも、まだ探してない所もあるわよね? 例えば……」



そこで、ジッと楓さんの視線がある一点へと注がれる。
皆がそこへ同じく視線を向けてみれば、あるのは一つの旅行鞄。

つまりは、俺の荷物。



楓「……それそれ個人の荷物までは、調査はしていないでしょう?」



不適に笑う楓さん。

そう、その通りだ。確かに俺たちは各部屋の捜索はしたが、さすがに鞄などの荷物の中までは見ていない。というより、あえてしなかったと言った方が正しいか。



楓「そこまではしたくない、という気持ちが全員にありましたからね。私もそこまでするべきではないと思っています」





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