キスショット「これも、また、戯言か」
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233:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/26(月) 01:35:11.75 ID:znhwGlXXo

「お前はわかっていない……ハートアンダーブレードの眷属であること、それ以上に、お前には価値がある」

「はあ」

「生きづらいと、感じたことはないか? 」

「はあ?」

 なんだ? いきなり人生相談タイムなんですか?

「そりゃあ、すこしは感じてますけど」

「いや、嘘だな。お前は、はっきりと『人間社会』で生きづらさを感じていたはずだ」

「あの……急に言われても困るんですけど」

 ドラマツルギー、だよな? ギロチンカッターじゃなくて。たまに言い間違えそうになるけど。

まさか戦士と宗教家を間違えるはずがないとは思いたい。信じてるぞぼくの記憶力。

「真面目に聞いてくれ。お前は人間社会に適応できていなかったはずだ。なぜなら、お前は

本質的に人間からは遠い存在だからだ」

「……………………」

「お前は人間の中でも、異端で、異質で、異才で、異彩で、異常で、異能な、異な存在だ。
                                                        ・ ・ ・ ・
もはやその在り方は生まれついての鬼に近い。生来の鬼、天性の鬼だ。文字通り根っからの人でなし。

そもそも人間であったことすら間違いみたいなものだ。お前は、常軌を逸している。

お前には、化け物としての才能がある」

「…………ひどいことを言うんですね」

「だが事実だろう? 思い当たることがあるはずだ」

 「人でなし!」散々言われた言葉だ。「化け物!」シャワーより浴びたかもしれない。

 合点がいく。納得がいってしまう。そもそも人間であったことすら間違い。



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