234:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/26(月) 01:36:21.98 ID:znhwGlXXo
「私には今五十三人の同胞がいる。そして、組織のナンバーワンがこの私だ。しかし、もし、
お前が入れば、いずれはお前が組織のナンバーワンとなるだろう。今はまだ成り立てだが、
身体の使い方に慣れればお前が最強になるはずだ。いや、組織どころではない。お前は最強の
吸血鬼となる。場合によっては最強の怪異に、果てはあの人類最強にまで届くかもしれない」
ドラマツルギーは言う。……なんだか順番おかしくないか?
純粋にぼくを勧誘してるのか、それとも、動揺を誘っているのか……わからない。ただ、
どちらにせよ言えることは、ドラマツルギーはこれを本気で言っているようだった。
最強……か。
いろいろ言われたが、ただ一つそれについては言えることがある。
そんなものに、興味はない。
「……買いかぶり、ですよ。ぼくはそこまで大した人間じゃありません。吸血鬼としてだって、
きっと最弱です」
気にするな、何を言われても。たとえ図星でも。
これは戦いだ。いや、戦いはこれからだ、か? とにかく、平常心を保て。この勧誘は、
この交渉は、きっとこの後の戦いを決定づける。ならば慎重に応えなくては。
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