139:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 22:25:54.12 ID:ntvrM9VEo
「で、お兄さん、いつ帰ってくるんだ? パパもママも心配してるぜー。今日連絡なかった
ら町をあげて捜索しようかって今朝話してたぜー」
気持ちの切り替えが早い火憐ちゃんは、そんな風にさらっととんでもない情報をくれた。
「いや、それだけは頼むからやめてほしい」
即座に本気で断る。マジで困る。
「さすがにお兄さんの事情も分かってるから、本気で言ってるわけじゃない……はず」
肝心なところで曖昧だった。まあ、たしかにあの人たちが本気でぼくを探そうとしたら、
もう見つかっているだろうから、本気で言ってるんじゃあないだろう。今のところは、まだ。
ぼくは「いつ帰れるかはわからないけど、とりあえず、指名手配はやめてくれ……」と返す。
「いつ帰れるかわからないって!?」
「ああ、いいや、大丈夫。大丈夫なんだ。ほんとに」
「本当か? ファイアーシスターズはいついつでも誰かの助けになるぜ! お兄さんの助け
になって見せるぜ!」
「大丈夫。ほんと、間に合ってますんで」
「えー、遠慮しないでよー」
「今、ぼくは、なんというか、その、えーと」
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