140:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 22:27:14.86 ID:ntvrM9VEo
なんて言えば、火憐ちゃんは納得してくれるだろうか? 武闘家な彼女なら……。
「そうだ、火憐ちゃん、今ぼくは確かに大変な事態に巻き込まれている」
「おお、なら――」
「けれど、これはぼく一人の戦い、ぼく一人で立ち向かわなきゃならない案件なんだ!」
「お兄さん、一人の戦い!?」
「ああ、これは言うなれば、挑戦。自分との戦い。誰かの手を借りてはならない、ぼく
自身が乗り越えていかなきゃいけない戦いなんだ!!」
「…………」
「か、火憐ちゃん?」さすがに騙せなかったか? と不安になるぼくだったがそれは杞憂
だったらしく、ひとしきり溜めたその後に火憐ちゃんは「うおおおおおおおーーー!!!!」
とぼくの鼓膜を電話越しに破壊するような雄叫びを上げた。
「お兄さんそんな熱い展開を迎えていたのか!! そいつはもううちに連絡入れられなくて
も仕方ないな!! いや、ほんと、むしろごめんなさい! もうしつこく電話かけたり、無
用な心配はしないぜ! この阿良々木火憐! お兄さんの帰りを一人座してお待ちしており
ますぜ!!!!!」
興奮しすぎて口調がめちゃくちゃな火憐ちゃんだった。あと一人座さないでほかのみん
なにも伝えてほしい。
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