141:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 22:28:52.44 ID:ntvrM9VEo
「あの、火憐ちゃん?」
「ああ、時間取らせて悪かったなお兄さん! じゃあな! 健闘をお祈り申し上げます!」
「それじゃあ面接落ちたみたいじゃん……」
ぼくのツッコミは果たして聞こえたのか。言い終わるかどうかというタイミングで火憐ちゃ
んは電話を切ってしまった。
「…………まいったな。結局、火憐ちゃん一人納得させて終わってしまった」
ご両親や月火ちゃんにも説明……してくれないだろうな……よしんばしたとしても、あの
テンションでは要領を得ない説明になるだろう。さっきの電話からすぐに連絡なんてして、
出たのが火憐ちゃんだったら怒られそうだし、困ったなあ。
と、途方に暮れていたぼくの気持ちを察するかのように電話が鳴った。
「もしもし、お兄さん?」
と、やんわりとした声をくれたのは阿良々木家次女。阿良々木月火ちゃんだった。
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