モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/10/18(火) 02:33:09.99 ID:nZ3oq+wSo
『満たされないなら、食べればいい。
誰も一緒じゃないのなら、一緒になればいい。
その果てがあの自傷自食なんだと思う。
あの髪は蛇というよりも他人と一緒になるための捕食器官。そしてあの足元に広がっている泥こそが心であり胃袋、違うか?奈緒』
夏樹は未だ必死に複数の手を動かす魔獣に問いかける。
その異形が奈緒であることは夏樹にはなんとなくわかっていたため、その理由を問うことなく話を進める。
『あんまりこの姿は見られたくなかったんだけど……ありがとな夏樹。
んで、夏樹の考えは多分あってるよ。あの髪の毛はあたしにはないから断定はできないけど、泥についてははっきりといえる。
これはあたし『たち』が溶け出したもので、あたし『たち』そのものだ。カースの感情エネルギーが泥となってるんだから、あたしのこれも感情であり心だよ』
今、奈緒が身にまとう魔獣の鎧も、奈緒の心が成した一つの心の形だ。
キメラとして設計された本能が作り上げた合成の獣の貌である。その姿は部品(パーツ)の組み合わせ次第で何百通りもあり様々な怪物の姿となれるだろう。
『だけどあの子にとっては心だけでなく、ため込む場所、胃袋としての役割が強いんだと思う。
だから髪の毛で捕食している間は、身に纏うんじゃなくため込む場所としてあんな感じで『沼』みたいになってるんだ』
ウルティマの足元で波面を打つ泥の沼はその身に宿る狂気を出力する場であると同時に捕食器官の行く末である。
あの先こそウルティマを満たすためにかき混ぜられたカオスの瓶であり、ウルティマに届く唯一の道筋だ。
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