モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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101: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/05/07(土) 20:35:58.40 ID:glNSs2qCo

 アーニャは両手のナイフを逆手に持ち、正面から迫りくる杭の、少し斜め前方に向けて走り出す。
 着弾寸前の杭は、今更軌道は変えられない。
 迫る杭に対して、ナイフを振るい杭を逸らしてアーニャは回避する。
 ほぼ逆方向に方向転換したアーニャの動きを捉えることが『アナスタシア』にはできない。

 移動するアーニャを杭は追いかけながらも、着弾点は少し後ろで捉えきれない。
 その間にもアーニャは縦横無尽に、フェイントを入れながら着実に『アナスタシア』に接近する。

「удар ножомй(刺せ)!!」

 追い立てるように杭は、アーニャを狙い地面へと突き刺さるが、立ち止まることのないアーニャを捉えられず大量の杭が突き刺さっている。
 アーニャが動くたびに、その軌道に遅れるように杭が刺さる。
 それを見越して『アナスタシア』は別方向から杭を放ったり、地面から結晶柱を生成したりするが尽くそれらは回避されていた。

「うう、らああああああぁぁぁぁーーー!!!!」

 アーニャの方も立ち止まればその体に大穴が開くことを知っているため、決して立ち止まらない。
 背を追い立てる杭もさることながら、こちらの行動を予測してしてくる攻撃に関してもほぼ紙一重であった。
 『アナスタシア』の視線と他の結晶杭の挙動を観察し、その上で周囲の素霊のざわつきを比較することによって攻撃のタイミングを予測する。
 実際のところ敵が戦闘において未熟である『アナスタシア』だからこそ、アーニャはこれほどの回避が可能になっているに過ぎない。

 それでも一撃を受けてはいけないと言う針の穴を通すような精密予測が、雄たけびの裏で行われているのは『アナスタシア』には予測できなかった。

「ぁぁああ……らあ!!」

 アーニャに向かいたつように正面から伸びる結晶柱を手に持ったナイフで両断する。
 ナイフと両断された結晶柱は同時に砕け、アーニャの行く先を阻む障害は消えた。



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